アリスのしっぽ

何せうぞ くすんで  一期は夢よ ただ狂へ

小規模事業者の補助金申請奮闘記②

前回は持続化給付金と雇用調整助成金の申請について書いた。今日はその後申請した小規模事業者持続化補助金について書いてみたい。とりあえず申請から採択まで……。いや、これ実は結構「難産」だったの!大変だったの!国から補助金いただくって甘くない!一人で頑張るの結構つらい!でもやっぱり自分でやるべきだと思う。こんな私でも(パソコンに弱い)試行錯誤を繰り返しながら何とかなったのである。これが少しでも今補助金申請を考えている方達の参考になれば幸いである。今更感はあるけれど、今更だから書く気にもなれるのだ。

  • 緊急事態宣言

時は2020年4月。とりあえず通常通り学校は始まった。しかし、今度は「緊急事態宣言」というワードに怯える日々となる。いつまた休校措置がとられるか……。いや、もうそっくり休むわけにはいかない。危機感から導き出した答えが「オンライン授業」である。

今でこそ「テレワーク」「在宅勤務」が大分浸透してきたが、2年前はまだ雲をつかむような話だった。また一斉休校になった場合はどうするか……。毎日講師陣がミーティングを重ね、「ZOOM」によるオンライン授業を実施することにした。この対応は素早かった(自画自賛)・・・そして4月16日(木)の夜、全国に「緊急事態宣言」が発出された。今思うととても信じられないが5月いっぱい学校は休校となった・・・。

この頃の手帳を見返すと何とも複雑な気分になってくる。ともあれ、その新しい試みの「オンライン授業」のシステムを新しく塾のHPと連結することで新たな顧客(生徒)獲得につながる!でも補助金があれば少しでも助かる!と、色々探してみたら一番あてはまるのがこの「小規模事業者持続化補助金」だった。最大補助金額は100万。補助率は3分の2。本来は採択されてから補助事業に取り組むのだが、「コロナ特別措置」ですでに実施済みのものも一部認められていた。これもありがたい措置だった。

 

正式には「令和2年度補正予算コロナ特別対応型」、これの第2回締め切り(2020年6月5日受付締切)に間に合いそうだった。A~Cまで案件があって当塾は「B非対面型ビジネスモデルへの転換」を選んだ。

 

他には「IT補助金」とか「ものづくり補助金」などもあったが、ちょっと趣旨が違った。ただ、パソコンとかヘッドセットとかオンライン授業に必要なもののほとんどが「汎用性」がある、といって補助費用としては認められていなかったのが極めて残念だった。これにかなり費用がかかったのに……。

まず、地元の商工会議所の担当の方に相談に行き、アドバイスを受けた。商工会議所では「持続化給付金」の申請のお手伝いで大わらわだった。なるほど、オンライン申請はやっぱり皆慣れてないのだ。そちらはもう手続きを終えた、と言ったら誉められた。ちょっと嬉しい(照)

商工会議所でも内容を見て「これならいけそう」と言ってくださった。さて、本格的な資料作りである。自分たちの今置かれている状況、強み、弱点、これからの展望、この取り組みが商売にもたらすいい影響、それが金額的にどのくらいか、新たな取り組みの具体的な説明などなどをまとめ上げ、修正し、なんとか締め切り前に商工会議所に提出した。5月25日付けだった。

面白いことに、資料を色々まとめていると改めて自分たちの職業について深く考える事が出来る。こういう所もっと頑張れるかな、とか時代の流れかな、とか。大変でもやはり自分でまとめ上げないとこういう心境にはならない・・様な気がする。

と、いうわけで、提出した段階である程度満足してしまった自分がいたのはちょっとした驚きだった。大学生のレポート気分だったのかな。

  • 無事に採択された!嬉しい!しかし……

休校措置も5月で解除され、いよいよ6月からは通常通りの携帯に戻る。ただ、「おそるおそる」である。夏期講習はオンラインだろうな~などと話し合っていた。相変わらずバタバタ忙しい。もう夏休み以降は受験モードである。

そうこうするうちに、というかほぼ忘れかけていた頃、商工会議所から「無事に採択されました!よかったですね!」という電話があった。やった!嬉しい!偉いぞ私!と、内心ガッツポーズ。10月9日付けで事務局から交付決定通知書が届いた。その後HPの採択者一覧をみて再び充実感にあふれるのだった。

さらに「コロナ特別措置」なので、感染防止に関わる費用(消毒用アルコールや非接触式検温器など)を実費で補助してもらえることになった。しかし、この後延々と領収書や振り込み記録や事業内容などについての報告書作成に追われることになるとは……。このときの私は知るよしもなかった(続く)