アリスのしっぽ

何せうぞ くすんで  一期は夢よ ただ狂へ

「変奏曲」のアネットは天使💖

 

「アネット」という名前を聞いて、「あ~」とわかる方、まずほとんどいないでしょう(笑)。今ワンピースのことばかり言ってるし。

これは大好きな漫画家、竹宮恵子さんの「変奏曲」の登場人物。主人公の一人、夭逝の天才ウォルフガング・リヒターの最愛の妹、そしてもう一人の主人公やはり天才音楽家(ヴァイオリニスト)エドナンの最愛の人(のちに結婚)。誰からも愛される天使、妖精。本名はアンリエットでアネットは愛称。

 

なぜ、「カテゴリー」に「亀梨和也」が入っているかというと、アネットって、亀梨君のまあ、色々あるであろう(笑)理想のお付き合いが出来る一人じゃん、って彼のインタビュー記事などを読んで思うわけですね。彼の持つ多面性の一つの感性にささるであろうエピソード♡

変奏曲の短編「ランボーヴェルレーヌのように」の一コマ。人物関係etc.をいちいち説明すると長くなるのでごっそり省きますが(こら)、どちらも世界的に活躍する芸術家(アネットは女優・モデル)なのでなかなか会えません。エドナンはエドだから(笑)まあ、遊んでますよね。男女問わず。そこは竹宮さんの漫画ですからね。

エドがパリでつかの間のランデブーを楽しんでいたら、突然アネットが「ボンジュール エドナン」と現れます。修羅場……ではもちろんなく、「どうしたの?今撮影中でしょ?」と、訪ねるエドにアネットは答えます。「本当は一週間前にパリに着いたの」「撮影は監督が急病で休止よ」

「なぜすぐに連絡くれなかったの?」訪ねたエドナンに対するアネットの答!♡♥以下引用します。(マガジンハウス・変奏曲Vol.1より)

 

ー迷宮ゲームよ、パリについて考えたの。どうやって探そう?警察?大使館?いいえあなたは誰にも知らせずパリの休暇を楽しんでるはず。

パリは迷路の地図だった・・・だからゲームをすることにしたの

このたくさんの道の中にどれか一本だけあなたに通じている道がある・・・

ルールは信じることと楽しむこと・・・一週間ほんとに楽しかったわ、毎日あなたのことだけ考えていられたから・・・♫♫ー

 

天使にこんなこと言われてごらんなさい。誰もあらがえませんよ(笑)そして、亀梨君はやはりパリがすき。計画立てて行動するのが嫌い。最高の「ロマンチックなかくれんぼ」じゃありませんか。こういうシチュエーション、少なくとももう少し若いときは憧れていたはず(すごい思い込み笑)

登場人物たちも設定もすべて浮世離れしている、でも芸術家(天才)たちってこういう所あるんだろうな、と思わせられる、大好きな作品です。